立山直樹様インタビュー

第5回

アマチュアステージ

ピアノ一般部門第4位(奈良新聞社賞)

立山直樹

Q.コンクール参加のきっかけ

ある日、ふと目にした雑誌の小さな記事。それは、「あおによし(いかるが)音楽コンクールにパラリンコースが新設される」という記事でした。「これだ!」と思った次の瞬間、私は事務局に問い合わせの電話をかけていました。(無知というのは、恐ろしいです…)

しかしながら、この怖いもの知らずの無鉄砲な行動により、直樹はコンクールに初挑戦するという大きな扉を開くことになりました。

Q.授賞の感想

(直樹)もう一度、今度はいかるがホール大ホールで弾ける!って思いました。
(母)発表の瞬間、驚きで足がガクガク震えました。だいぶ時間が経ってから、ジワーっと嬉しさと涙が込み上げてきました。

Q.あなたにとって音楽とは

(直樹)大好きな友達。
(母)息子に障がいがあると判って、絶望のどん底にいた私を救ってくれた一筋の光・希望です。

Q.コンクールのエピソード

直樹は、賞に対する欲がほとんどなく、ただ立派なホール、いいピアノで演奏できることが嬉しかったようです。その無欲さが良かったのかも知れませんね。

Q.今後、チャレンジしたいこと

(直樹)人の心を揺さぶるようなピアノを弾けるようになりたいです。
(母)いろいろなハンディを持つ演奏家の方たちと一緒に、いつかジョイントコンサートができれば素敵だなぁと夢みています。

 

最後に…
奈良新聞社賞を授賞できたことは、本当に嬉しく光栄に思います。でも何より、直樹が健常者の皆さんの中で尻込みせず、胸張って堂々と演奏したこと、そして、音楽は障がいのあるなしに関係なく、努力すれば平等に報われると証明できたことが、一番嬉しかったです。

今回の授賞が、ハンディを持つ方たちへの勇気づけにつながれば、これ以上嬉しいことはありません。
これからも、一歩一歩大切に、音楽と共に成長して欲しいと願っております。

本当にありがとうございました。