アドヴァイザー 篠崎史紀 Fuminori Maro Shinozaki
音楽は万人のためのものであり、偉大な作曲家のもとではプロフェッショナルもアマチュアも全て平等です。
必要なものはテクニックよりも心で、作曲家と真剣に向き合うことがまず大切です。そして望めば叶うのが音楽なのです!
音楽は決して上手い下手ではなく、気持ちの伝導で良い音楽かどうかが決まります。私はコンクールで出た結果は全ての副産物であって優劣ではないと思っております。
音楽こそ、人類が創造した最高のコミュニケーションツール!!!
言語も人種も宗教もゼネレーションも、そして時空をも超えて、世界中に一瞬にして喜怒哀楽を共有できる素敵なコミュニケーションツール。
演奏する喜びを目いっぱい味わってください!!!
プロフィール
北九州市出身。NHK交響楽団コンサートマスター。愛称 “まろ”。3歳より父篠崎永育、母美樹の手ほどきを受け、1981年ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾る。
その演奏は、「信頼性のあるテクニック、遊び心もある音楽性」(ヴィーナーツァイトゥング紙)、「真珠を転がすような丸く鮮やかな音色、魅惑的な音楽性」(フォルクスシュティンメ紙)と各メディア紙から称賛される。完璧なテクニックとパッション溢れる美音は他の追随を許さない。その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たしヨーロッパを中心にソロ、室内楽と幅広く活動。
88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、97年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来”N響の顔”として国内外で活躍する。ヨーロッパ公演では、「コンサートマスターの篠崎は言葉にならないくらい神がかっていた(イギリス紙)」「兵站学と調教が芸術へと進化し、コンサートマスターの篠崎「マロ」史紀のカリスマ的な姿は、銀白の鎧をまとった戦士のようでもあり、全てを統括していた(イギリス紙のThe Classical Source)」と評される。
演奏会やオーケストラの企画も自ら行い、2004年よりスタートした銀座・王子ホールと、”まろ”プロデュースによる共同企画『MAROワールド』は、チケットが発売初日に数十分で完売という人気シリーズである。毎回一人の作曲家を取り上げて行われるこのシリーズから弦楽合奏団「マロカンパニー」が結成され、指揮者無しの大型室内楽「マロオケ(Meister Art Romantker Orchester)」にまで発展している。
これらの功績により、「 2020 年度第 33 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」にて『MARO ワールド』がクラシック室内楽・合唱部門賞を受賞。その他、79年史上最年少で北九州市民文化賞、2001年福岡県文化賞、2014年第34回NHK交響楽団「有馬賞」受賞。
メディアでも幅広く活躍しており、NHK Eテレ『学校で教えてくれないクラシック』、『クラシック音楽館』の案内人、SWITCHインタビュー達人達「篠崎史紀×菊野昌宏」に出演。現在、NHKラジオ番組『MAROのSP日記』(年2回放送)では、巧みなトークでファンを魅了している。活動の場は執筆まで及び、近年では『音楽の友』MAROの誌上名曲喫茶「まろ亭」を連載していた。
著書に、『ルフトパウゼ―ウィーンの風に吹かれて』(出版館ブック・クラブ出版)、『篠崎史紀 ヴァイオリン選曲集 Maro’s Palette』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス出版)、『篠﨑史紀のヴァイオリン上達練習法 パンドラの箱』、『絶対! うまくなる バイオリン 100のコツ』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス出版)、『MAROの“偏愛”名曲案内 ~フォースと共に』(音楽之友社出版)などがある。
後進の育成にも力を注ぎ、『楽興の時〜室内楽セミナー&演奏会〜』では指導及び共演を行っている。2019年ヴァイオリニストとしては日本人として初めてリスト音楽院より招聘されマスタークラスの指導を行う。
北九州文化大使、昭和音楽大学客員教授、桐朋学園大学非常勤講師。WHO国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。
使用楽器は1735年製ストラディバリウス(株)ミュージック・プラザ より貸与。
公式ホームページ https://maro.shinozaki-vn.com/jpprofile.html
公式Facebookページ https://www.facebook.com/maro118/
あおによし音楽コンクール奈良アドヴァイザー篠崎史紀氏インタビューVol.1 「音楽」とは
Vol.2「コンクール」とは
統括審査委員長 渡辺健二 Kenji WATANABE
新型コロナウィルス感染が続き、一昨年は中止、昨年も対面は本選のみだった「あおによし音楽コンクール奈良」ですが、2022年度はやむを得ない事情の無い限り審査は対面で行うこととなりました。
インターネットや録音も音楽の魅力を伝えてくれますが、やはり生の演奏は格別の感動をもたらすものです。会場で、自分の手で、自分の声で、音楽を伝えられる喜びを胸に抱き、皆さんの想いを聴いている人達にぶつけて頂きたいと思います。
芸術は、人の内面を豊かにするもの。
人との比較ではなく、自分の心を育てていくことに一番の意義があります。一人一人が感じ取った音楽の素晴らしさを、是非、他の人と分かち合って頂きたいと思います。皆さんの演奏を聴かせて頂く事を心待ちにしています。
プロフィール
- 1954年生まれ。名古屋市立菊里高校音楽課程卒業後、東京藝術大学、同大学院修了。
第43回日本音楽コンクール第1位。78年~83年ハンガリー、リスト音楽院に留学。その間、ミュンヘン国際コンクール、第1回日本国際音楽コンクール、リスト・バルトーク国際コンクールに入賞。日本を代表するリスト及びバルトークのスペシャリストとして、演奏、音楽雑誌への寄稿、講座、コンクール審査等を行っている。
2005年よりリストピアノ作品シリーズ(原典版。野本由紀夫氏校訂・渡辺健二運指及び演奏への助言。全音楽譜出版)を刊行中である。ハンガリーの音楽文化の紹介と日本とハンガリーの文化交流に努めた功績により86年にリスト記念メダル、2018年にはハンガリー国功労勲章オフィサー十字型勲章を受章。
92年「空の日」芸術賞(日本航空協会)。(財)カワイサウンド技術・音楽振興財団理事、日本ピアノ教育連盟副会長・常務理事、日本ソルフェージュ研究協議会会長、日本音楽芸術マネジメント学会副理事長。河合楽器製作所技術顧問。
2006年リスト・バルトーク国際ピアノコンクール審査員、2019年バルトーク国際音楽コンクール審査委員長。2021年3月東京藝術大学退職。藝大ジュニア・アカデミーで指導に当たっている。北海道大学非常勤講師、東京藝術大学名誉教授。