得本 富恵様インタビュー

第4回

アマチュアSection

レイトスタート部門1位

得本 富恵

 

この度は、レイトスタート部門第1位という賞をいただき大変光栄に思います。

オーボエを始めた時からずっとご指導いただいている長島徹先生にこの場を借りてお礼申し上げます。

 第4回いかるが音楽コンクールへの出場は、大学からオーボエを始めた私にとって大きなチャレンジでした。小さいころから楽器を始めた人や、中学生・高校生時代から部活にうちこんだ人の技術や経験には、大学からオーボエを始めた私は到底届かない。

 私はそういうコンプレックスがある反面、大好きなオーボエを大学卒業後も仕事と両立しながら継続し、前よりも上達しているという実感を持ちながら演奏活動を重ねています。今は前の私よりもずっとうまくなっているし、まだまだうまくなりたい。そんな私が自分に課したチャレンジが、コンクールへの出場でした。

 私のように楽器を始めた時期が少し遅めの人は、少なからず「まだまだ初学者」という一歩引いた気持ちがあるかもしれません。でも同時に、その楽器を演奏したい、その楽器が大好きだという強い気持ちがあります。私もそうです。

今回私は幸運にも良い結果を出すことができましたが、チャレンジして本当に良かったと思っています。たとえ結果が出ていなかったとしても、後悔しなかったと思います。それだけ、自分でコンクールに出ると決めて、ソロの曲を練習して、自分の音楽を聴いてもらえるということは、素晴らしい経験でした。

 もしコンクールへの出場、人前で演奏することを迷っていて、その理由が「人より遅く始めたこと」であるなら、私は一歩踏み出してほしいと思います。

私はこのコンクールに出たことで、自信がなかった自分の演奏に少しだけ自信を持つことができるようになりました。しかしまだまだ満足はしていません。大好きなオーボエと一緒に、次なるステージを見据えて、更なる精進を重ねていくつもりです。

■コンクール参加のきっかけ

 かねてから演奏したいと思っていたオーボエを大学から始めることができ、大学を卒業した現在でも、環境に恵まれて吹き続けることができていますが、コンクールに出ることは夢の1つでした。そろそろ挑戦してみたいと思ったタイミングで本コンクールの存在を知り、参加を決めました。

■受賞の感想

 すべて初めてで不安ばかりだった私が、本選出場、そして第1位となり正直驚きました。また、プロの先生方に講評をいただくのも初めてだったので、更なる励みとなりました。「音がきれい」という講評をいただきうれしかったです。

■あなたにとって音楽とは?

 なくてはならないものです。オーボエを演奏している時は幸せな気持ちになります。オーボエを始めた時からずっとご指導いただいている長島徹先生にこの場を借りてお礼申し上げます。

■コンクールのエピソード

 初めて1人で演奏するという緊張から、予選当日の1週間前から夢でうなされるようになりました。おかげで本番の演奏には「悪夢から解放される」という安堵感であまり緊張せずに迎えることができました。

■今後チャレンジしたいこと

 いつかオーケストラをバックにオーボエ協奏曲を演奏してみたいです。そのために着実に実力をつけていきたいと思います。

■その他PR

現在は、アマチュアオーケストラへ所属し、演奏の機会をいただいています。

近畿フィルハーモニー管弦楽団(URL: http://kinki-phil.sakura.ne.jp/

直近の演奏会:2017年7月16日 いずみホール

また、アマチュアオーケストラの運営にも携わらせていただいています。

アミーキティア管弦楽団(URL: http://orchestra-amicitia.com/

直近の演奏会:2017年9月18日 豊中市立文化芸術センター