木脇 冬真様インタビュー

第4回

プロフェッショナルSection

管楽器音大卒業生部門第4位

木脇 冬真

 

 一般的に音楽大学での練習の日々は、様々なジャンルや編成の音楽を勉強していきますが、ソロ曲を練習する割合は、その内の2割、多い人では3割近くを占めるではないかと思いますし、私の4年間もそうであったと感じています。

しかしながらいざ大学を卒業した時、ソロを演奏するという機会は、とりわけテューバという楽器では自ら求めない限り皆無に等しいということがわかり、演奏の機会を探していた際に、コンチェルトオーディションやリサイタルオーディションなどを併せて行っているこのコンクールに興味をもち、参加させていただきました。

 これまで国内の様々なコンクールに何度か参加致しましたが、このコンクールは比較的客席からの拍手が多く、暖かかったという印象だったこともあり、「日頃の練習の成果を~」や、「できるだけミスをしないように~」などといった堅苦しい考えを持たず、純粋に「自分のやってることの楽しさを少しでも共感してもらえたら」と考えることができました。また、その考えが幸運にもこの度リサイタルオーディションにご推薦いただけたことに繋がったのではないかと思っています。

 ソロで演奏することの一番の魅力は、演奏者の技術や音楽性はもちろんのこと、考えていることや立ち振舞いといった「演奏者の等身大」を出すことができるという点にあると私は感じています。7月29日に行なわれるジョイントリサイタルでもまた、演奏者それぞれの「等身大」をお楽しみいただき、私の場合だと加えてテューバソロというものがより親しみやすい音楽であると感じていただければ幸いです。

 最後になりましたが、予選よりとても丁寧な対応をしていただきました奥谷様をはじめコンクールスタッフの皆様に厚く御礼申し上げるとともに、あおによし音楽コンクールの益々のご発展をお祈り申し上げます。